インタビュー
給食調理を第一候補に考える人が
もっと増えてほしい。
S.U.
2013年10月 中途入社
給食受託事業部 係長 エリアマネージャー
キャリアステップ
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1年目〜4年目
松戸の中学校で調理師として勤務。
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4年目〜8年目
エリアマネージャーに就任。徐々に担当エリアを広げていく。
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8年目~現在
係長に就任。
流山、松戸、柏、埼玉、栃木など幅広いエリアを担当。
レストランの調理師から給食の道へ。
以前は松戸のレストランで5年ほど調理師をしていました。「あじさい寺」として有名な本土寺の訪問客が立ち寄り、6月には昼も夜も満席になるようなお店でした。そこでは、調理の技術はもちろん、社会人として働くうえで大切なものを料理長から学びました。お店を辞めるときにもいろいろと相談に乗っていただき、「給食業界に転職してみるのもいいと思うよ。合ってそうだし。」と言ってくださったので、給食業界に進むことにしました。自分をちゃんと見て育ててくれた人なので信じてみようという気持ちと、一度、レストランとは別の道へ行ってみたいという思いでしたね。
中学校で調理師として働いてみると、給食とレストランでは、家庭的な料理と外食向けの料理でつくるものが違い、事前に決まっている献立を時間までにつくるのと、オーダーを受けてからスピーディーにつくるというつくり方も違い、数百食と数食という量の違いもあり、はじめはとまどいました。

会社と現場をつなぐ調整役。
日本給食では、現場を知っている人がエリアマネージャーになることが多く、私も現場の調理師からエリアマネージャーになりました。エリアマネージャーは、会社と現場をつなぎ、各現場を運営する役割です。現場の声を聞きながら対応しつつ、難しいところは同僚や上司に相談しながら解消していきます。本社で書類作業も行いますし、急に人手が不足したときなどは現場で調理することもあります。
そのときの状況によりますが、会社と現場の仕事が7対3くらいになるように心掛けています。各現場に調理師が7~8名いて、多いところだと20名くらい、今は14ヶ所を担当しているので100名以上の方を見ていることになりますね。エリアも流山、松戸、柏、埼玉、栃木と広く担当しています。人を管理するという難しい仕事なので、人間関係を見ながら調整をしていき、会社と現場の両方から「よかった」と言ってもらえたときにはやりがいを感じます。

一定のルールの中でつくる給食の楽しさ。
日本給食では、相談を受けた上司は単にダメと言うのではなく、「そうしたいのであれば、そのためにどうするか」という視点で考えます。そのため、調理師として働き始めるにはいい環境だと思います。
また、エリアマネージャーから係長になるに当たって、管理者育成のための研修やコミュニケーション研修などがあり、キャリアアップのサポートも得られました。
私自身、調理師専門学校からレストランに就職したので分かるのですが、調理と聞くと、レストランやホテルの調理が思い浮かぶ方が多いと思います。でも、給食調理を第一候補に考える人がもっと増えてほしい。もちろん、独創的な料理をつくってお店をもちたい方にはレストランが合うのですが、「家で料理していて楽しい」「家庭料理のスキルアップをしたい」という方や、独創性よりも一定のルールの中でつくることに楽しさを見出せる方は、ぜひ給食調理にチャレンジしていただきたいです。
